旅が教えてくれたこと:年齢を重ねて変わった私の世界の見方

旅が教えてくれたこと。それは「その瞬間を楽しむ」ということでしょうか。人生の楽しみ方は人それぞれ。お金を使ってやりたい事を全て叶えるのが楽しい人もいれば、家族や仲間とおしゃべりし食卓を囲むことが至極の楽しみという人も。何か目標を設定してその達成に向けて努力することが楽しみ、という人もいることでしょう。

旅に出て日常から切り離されると普段当たり前と思っていたことのありがたみが身に沁みるというのはよくある話。若い頃は世界の先端を行くような場所でも発展途上国にいっても、見るもの聞くもの全てが新鮮で圧倒されることが多かったです。でも旅の経験値や年齢と共に増えていく経験を通して世界を見渡していくと理想論だけでは語れない現実が見えてきます。

旅行者としてその国にお邪魔させてもらっている身で感じたのが、長年積み上げられてきたその国独自の制度や風習は簡単には変わらない、ということ。例えばインドのカースト制度。インドでローカルツアーに参加したことがあります。そこにはインドの別の地域から来た人が参加することも。団体客を見ると物売り子どもが何か買ってとバーッと押し寄せてきますが、インド人参加者のあしらい方は他の国の参加者のそれとは確実に違うものでした。物売りの子どもたちも逞しいものでそんなあしらいにもめげずしつこく付き纏ったり、見込みなしと判断するとさっさと次のターゲットを見つけて移動していきます。そんな子どもたちを不憫に思ってふと目をやると木陰で子どもらしく遊んでいたり… うまくいかないこともあるけれど、そればかりにとらわれず、お客さんがいないならその時間は遊んでいる。その姿を見て、ホッとしました。

大好きな国だけど、その国について調べていくと児童婚問題や児童労働、食料問題といった側面が見えてくることも。特に発展途上国に行くと考えさせられることが多いです。直接何かができるわけではないけれど、その国に私ができる小さな循環として自分の考えに近いNPO団体を通して定期的に寄付をしています。年齢を重ねて少し余裕が出てきたからこそ、何か自分の思いに近いものに貢献する。旅を通して世界が身近に感じられるようになった最大の恩恵かもしれません。

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